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TRAVEL

高級ワインの産地「バローロ」を訪ねて|イタリア便り

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「ワイン」「美食」「イタリアの田舎」の全てが揃う場所。北イタリア、ピエモンテ州。今回はワインの王様と呼ばれ、世界中のワイン好きを虜にする高級ワインの産地「バローロ」の魅力をご紹介いたします。

 

 

一面に広がるブドウ畑は、まるで絵画の世界

 

ピエモンテ州の州都、私の暮らしていた街トリノからバローロまでは車で約1時間半程度。途中でトリュフで有名なアルバの街を通りすぎ、美しい田舎の風景を楽しみながら見えて来たのは一面に広がる美しいブドウ畑。

 

バローロ、バルバレスコを含むランゲ・ロエロ・モンフェッラートの3つの地域に広がる、この「美しいブドウ畑の景観」が2014年にイタリアで50番目の世界遺産に登録されました。バローロ、バルバレスコに使用されるネッビオーロは、晩秋の霧(ネッビア)が出始める頃にようやく収穫できる晩熟のブドウで、ブドウに付着する白い斑点が霧のように見える事からその呼び名が付けられたといわれています。

 

 

熟成を重ねる、貫禄のバローロと出逢う

 

本日訪れたのは約180年の歴史を持つカンティーナ、マルケージ・ディ・バローロ(Marchesi di Barolo)。バローロ村に隣接しており、土とブドウの持つ特徴をワインへと反映するテロワールを実現した偉大なバローロの生産者です。

 

地下のセラーではブドウの発酵する香りが漂います。手摘みで収穫されたブドウがワインになるまでの過程を聞きながら奥へ進むと、創業当時から現在も使用されている歴史あるセラーに到着。カンティーナの名物でもある、ユネスコ世界遺産登録された熟成樽は圧巻です。

 

 

そして最後に案内されたのは現在のオーナー、アッボーナ家が所有するプライベートセラー。こちらでは創業当初の手書きのエチケットのワインから最近の物まで年代ごとに保管されています。

 

「飲むことができる一番古いビンテージは何年のものですか?」と尋ねると1963年のワインだそう。戦時中にワインを隠すために使われた本や当時のボトルも見せていただきながら、歴史も学んだところでいよいよ試飲室へ。

 

 

待ちに待った極上のバローロがグラスに注がれるとお花や果物などの香りがふわっと立ち、口の中では上品で心地よい後味が広がります。現地ならではの楽しみはバローロの畑(クリュ)ごとに飲み比べができること。樽だけでなく畑の標高、風の流れや太陽が当たる角度などで味わいが変わるワインは、まさに自然が生んだ芸術品です。

 

 

美食の街ピエモンテの素朴で優しい郷土料理

 

お腹も空いてきたところで向かったのは、バローロにある友人お勧めのレストラン。ブドウ畑の絶景を眺めながらピエモンテの郷土料理とワインのペアリングが楽しめます。バローロの牛肉煮込み、バローロリゾットなど魅力的なメニューの中から、この日は名物のタヤリンパスタをいただきました。

 

時間を忘れてすっかり長居していると陽気な店員さんが食後にグラッパ(食後酒)をサービスしてくださいました。現地の方との温かい関わりも、この地域の魅力の一つです。

 

今年収穫されたバローロワインが飲めるのは3年後。ゆっくりと月日を重ねてこそ洗練されるワインと、その原点である美しいブドウ畑。ワインの王様が静かに眠るイタリアの田舎で、ゆっくり過ごす休日なんていかがでしょうか?

 

 


 

記事提供:三越伊勢丹旅行

三越伊勢丹旅行社がお届けする旅の情報誌『mi viaje』1月号より一部加筆修正し転載。『mi viaje』は三越伊勢丹トラベルサロンにて配布中です。

PROFILE
マリーニ あゆみ _ Ayumi Marini

福岡県出身。イタリアソムリエ協会認定ソムリエ。客室乗務員として日本のおもてなしを学んだ後、ミスユニバースファイナリストに選出されたのを機にモデル、IT企業、アメリカ語学留学など経験。結婚を機にイタリアへ拠点を移し、ワインの宝庫ピエモンテでワインと出会う。プライベートワイナリー訪問のコーディネートも行っている。旅とワインのブログではイタリアワインや旅の様子を発信中。

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