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LIFESTYLE

休みもお金もあったら、あなたはどこに行きますか?パンツェッタ ジローラモさんインタビュー(3/3)

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9月某日、六本木にあるラグジュアリーなバーに、とあるダンディなイタリア人男性が訪れました。彼の名は、パンツェッタ ジローラモさん。雑誌『LEON』のモデルを中心に活躍し、「日本でもっとも有名なイタリア人」と言っても過言ではない人気を誇ります。イタリアで25年、そして日本に居を移して来年で30年となるジローラモさんに、イタリアと日本の違いについて、さまざまな視点から語っていただきました。ラストを飾る第3回目は、「住まいや暮らし、そして旅について」です。

 

第1回はこちら 第2回はこちら

 

ファッションと同じようにインテリアを考える

 

ジローラモさん、最後にイタリア人の暮らしなどについて教えてください!

 

ええ、何でしょう?

 

 

イタリア人の男性は、デートをする時にどこか外に行くのではなく、家の中でということもあるのですか?

 

ありますあります!自分の家に招待してちょっとしたご飯を作ってあげたり、もしくは相手の家に食材を持っていってプレゼント代わりにご馳走を作ってあげたりね。まあ、誘い方次第ですよ。

 

 

そうなのですね。自分の家に招くこともあるなら、インテリアにこだわる方も多いのではありませんか?

 

そうですね、イタリアには家具屋がたくさんあるので、こだわる男性も多くいると思いますよ。ただ、そこにもファッションの話で言った組み合わせの考えがあって、全てをブランドものにしようとするとお金がかかってしまうので、ソファやダイニングテーブルはこだわりのあるものにして、それ以外は安いところで買い揃えたりしますよ。

 

 

なるほど!

 

ファッションで“崩し”が大事なように、インテリアでも自分の個性を表現するのがやっぱりおしゃれですね。

 

 

デートに限らず、例えば友達をたくさん呼んでホームパーティみたいなこともよくするのですか?

 

しますよ!私の場合だと、日本で前に住んでいた家の庭がとても広かったので、よくバーベキューを開いていました。いつも大体15〜20人集まったかな?

 

 

おお、たくさん!

 

火を焚くと煙が出るじゃないですか。そうするとインターホンが鳴るんですよ。誰だろうと思って出てみると近所の人なんです。「何かやってるんですか?」って言って。それで何もやってないとも言えないから彼らも招いたりすると、あっという間にそのくらいの人数になります(笑)。

 

 

近所の方も招くあたりにジローラモさんの器の大きさを感じます(笑)。

 

あとはいつもお世話になっているレストランの方々をご招待してバーベキューをしたこともあります。パンやパスタなどをまず作って、シメに肉や京野菜を焼いたりして、いやあ、おいしかったなあ。全部炭で焼いたんですが、やはり炭火だと味が違いますね。ワインもじゃんじゃん飲むのでいつも予算オーバーなんですけどね(笑)。

 

 

サプライズであげたバッグの金額は…

 

これもジローラモさんに聞きたかったことなのですが、ジローラモさんはサプライズプレゼントをすることはよくありますか?というのも、日本人男性はどこかサプライズプレゼントをすることが苦手なイメージがありまして。

 

ああ、サプライズね、これは大事ですよ!ただ、妻との付き合いはとても長いので、彼女にはあまりプレゼントできていないかもしれません…。この間、お花をあげたくらいです。

 

 

それでもお花をあげるなんて素敵じゃないですか。

 

でもその時、妻に「どこかでもらってきたの?」と言われちゃって。最近あまりプレゼントしていなかった私が悪いんですけど、ちょっと寂しかった…。自戒を込めて言いますが、二人の関係に慣れたからといってプレゼントをおろそかにするのはいけません。料理にスパイスが大事なようにね。

 

とても説得力があります…。

 

これは昔の話なんですが、当時付き合っていた彼女がとても仕事熱心で真面目な人で、会った時も仕事の話ばかりしていたんですよ。

 

 

ええ。

 

そんな彼女とある日デパートに行ったことがあって、そこでサプライズプレゼントをあげようと思ったんです。そこで、彼女の目を盗んで彼女好みのバッグを急いで店員さんに包んでもらって、何事もなかったかのように彼女にあげたところ、ものすごく喜んでくれました。

 

 

おお!

 

あげた私も嬉しかった!なんといっても、そのバッグは100万円くらいしましたからね!

 

 

ええ!?

 

あと、別の時期に付き合っていた彼女が、ある時、車の免許を取ったんですよ。そこで私は、カーショップに行ってヴィンテージの車を買って、彼女に贈りました。スプレーで車に大きく「I LOVE YOU」と書いて(笑)。

 

 

カ、カッコいい!

 

もちろん、別れた時は損することもあるんですよ。「あの時の車、欲しかったなあ」とか(笑)。でも、人を喜ばせることは何よりも大事だと思うし、自分の人生も楽しいと思うんですよ。まあ100万円のバッグとかはちょっとやり過ぎたかもしれないけど(笑)。

 

パリに行くにも京都に行くにも、大事なのは自分の世界

 

次にお聞きしたいのは…。

 

旅の話とかどうですか?

 

 

え、旅?

 

というのも、私にとって、旅は人生の中でとても大事なファクターなんですよ。暮らしを語る上では欠かせないというほどに。

 

 

なるほど!

 

例えば、金曜に有給を取り、土曜・日曜と合わせて3連休があるとしますね。それで、もし自分がお金をたくさん持っていて、しかも美人までいたとしたら、どこに行きますか?

 

 

ええと、そうですねえ…京都とかでしょうか。

 

京都かあ。京都もいいけど、3連休だとちょっと間延びしませんか(笑)? せっかくお金があるなら、木曜の夜に飛行機に乗って、パリとかに行きましょうよ!

 

 

確かに…。

 

私の故郷であるナポリにも行きたいけど、日本からだと乗り継ぎがあるからちょっと面倒。でもパリなら直行便が出ているから、サッと行けちゃいます。パリに着いたらエッフェル塔が見えるような高級ホテルに泊まって、美術館などを巡ったりしながらゆっくりしたい。いやあ、いいねえ!

 

なんと夢が膨らむお話でしょう(笑)。

 

でも、京都もとてもいいところ。京都だと私は仕事が終わった後に行くことが多いですね。

 

 

へえ、そうなのですね。

 

昼間だと観光客が多いのですが、夜だとそれほど人もいないのでいいんですよ。素敵な料理屋でご飯を食べて、綺麗な石畳が続く道をゆっくり歩いていると、まるでタイムトリップをしたような気分になるんです。物陰から坂本龍馬がひょこっと出てきそうな感じで。

 

 

ああ、いいですねえ。

 

そこにもし女性がいたならば、歴史に触れるようなちょっとしたトークを織り交ぜると効果的かもしれない(笑)。とにかく、その雰囲気がとてもカッコよくていいんです。なんだかこうやって話していると京都に行きたくなってきたなあ。明日行けるかな。行こうかな。

 

 

(笑)。

 

誰かとパリに行くにせよ京都に行くにせよ、大事なのはやはり、その場所を通じての自分の世界を表現すること。もちろん一方的な押し付けは最悪です。おいしいコーヒーをいれたとして、それを「飲んでよ」と強要するのではなく、飲むかどうかや、その飲み方は、相手に委ねるくらいが良いのです。

 

 

自己中心的はもってのほかですが、「周りと同じ」に甘んじていては駄目なんですね。

 

ファッションでもフードでもそう。個性がある方がおしゃれだし、魅力的です。他とは違う存在になろうと色々なことにチャレンジし、さまざまな経験を積み重ねることが、素敵な人生につながるのではないでしょうか。

 

 

第1回はこちら 第2回はこちら

 


 

取材協力:MEZZO(メゾ)

六本木交差点から徒歩1分。「ディナーの後にどこへ行こう?」をコンセプトに、東京のナイトシーンに新たな楽しみ方を提案するラグジュアリーバー。

営業時間【月〜土】19:00~翌3:00

定休日 日曜・祝日(日曜日が祝前日の場合を除く)

〒106-0032 東京都港区六本木5-1-7 六本木ストリートビル1F/2F

TEL. 03-6438-9711

http://mezzo.tokyo/

 

テキスト:AGARU ITALIA(あがるイタリア)編集部

PROFILE
パンツェッタ ジローラモ _ Panzetta Girolamo

建築一家の三男として、ナポリ建築大学在学中に亡き父の後を継ぐ。主に政府からの依頼を受け、歴史的建造物の修復にたずさわる。1988年から日本在住。以降、多数の雑誌、番組などで祖国イタリアについて紹介。2006年、本国より騎士の称号「カバリエレ~イタリア連帯の星勲章」を贈られる。2014年3月、【連続して最も多くファッション誌の表紙を飾った数(男性モデル)】という記録名でギネスワールドレコーズ2014の世界記録として認定。

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