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LIFESTYLE

芸術と歴史の国イタリアでスケートをする喜び。荒川静香さんインタビュー(1/2)

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10月初旬、オリンピック金メダルに輝いた国イタリアでアイスショー「インティミッシミ・オン・アイス」の主演を果たしたばかりのフィギュアスケーター、荒川静香さん。ママになってからも世界の第一線で活躍を続ける荒川さんに、現地ヴェローナでお話を伺ってきました。イタリアでの思い出やママスケーターとしての努力など、全2回のスペシャルインタビューをお届けします。

 

夢は家族とイタリア旅行へ。荒川静香さんインタビュー(2/2)

 

 

オペラが上映される古代劇場でアイスショー。この発想の豊かさはイタリアならでは

撮影:荒川静香

 

「インティミッシミ・オン・アイス」での主演。ヴェローナの街中に貼られたショーのポスターの中心には荒川さんが!

 

びっくりしました!

 

 

日本人では初めての女性ソリストに大抜擢されましたが。

 

女性スケーターが長く活動することは難しいと一般的に考えられていた中で、10年を超えてプロとして活動してこられたことを誇りに思います。

 

芸術文化のあるこの国で演じられることに喜びがありますし、素晴らしいスケーター、アーティストの皆さんと一緒に作り上げるといった雰囲気のショーなので、このアイスショーに参加できることは楽しみでした。

 

 

世界一のインフルエンサー、キアラ・フェラーニが衣装をデザインしたことでも話題になりましたが、彼女の衣装はいかがでしたか?

 

ショーを開催したイタリアのランジェリーブランド〈インティミッシミ〉のランジェリーが華やかにドレスアップされていて、こんなにもゴージャスで華やかになるのかと驚きました。アリーナの優雅な雰囲気にとても合っていて、眺めているだけでも美しかったです。軽くて繊細で、遠くから見ても質感がよくわかるような衣装でした。

 

普段のショーでは自分でデザインした衣装を着ているのですが、こうして他の方がデザインした衣装を身にまとうというのも素敵な体験になりました。

 

イタリアの人気歌手、アンドレア・ボチェッリさんの生歌や、オーケストラの演奏も魅力的でした。

 

本当に素晴らしかったです。生の歌や演奏は、音楽に重なりたいという気持ちを高めてくれます。一度として同じものにはならない躍動感が魅力だと思います。

 

 

長い歴史のある古代ローマ劇場「アレーナ・ディ・ヴェローナ」での演技はいかがでしたか?

 

普段オペラが上演されるアレーナを会場にしてフィギュアスケートのショーを開催するという発想の豊かさはイタリアならでは。日本ではこうした歴史ある場所でアイスショーというのはなかなかありません。

 

アレーナは屋根がないので開放感があり、お客さまもオープンな雰囲気でショーを楽しまれています。こんなオープンな空間で、他の出演者やお客さまたち皆さんとひとつになりながらスケート演技をするのはとても心地よかったですし、ショーのスケールの大きさを感じました。

 

ショーではたくさんのイタリア人と一緒にお仕事されたと思いますが、どんな印象を持ちましたか?

 

イタリア人は芸術的なものの考え方、発想や目のつけどころがユニークでエンターテイメントに長けていると感じました。

 

 

イタリアのフィギュアスケーターから素敵なプレゼント

 

荒川さんにとってイタリアはどんな国ですか?

 

イタリアで初めて訪れたのが山のふもとの街タルヴィジオなのですが、そこで2003年に開かれたユニバーシアード冬季競技大会で優勝し、2006年トリノ五輪で金メダル。競技生活で相性のいい国です。

 

 

イタリアのフィギュアスケーターといえばカロリーナ・コストナー選手が人気ですが、プライベートでも親交はありますか?

 

コストナーは、娘が生まれた時に彼女のお母さんが編んだベビーシューズを贈ってくれました。

 

 

それは素敵な思い出ですね!

 

とても嬉しかったです。コストナーは透き通るような美しいスケートをする選手であり、内面も穏やかで明るく、色々な言語でコミュニケーションができるクレバーな素晴らしい人です。

 

イタリアのフィギュアスケート事情について教えてください。

 

イタリアの事情はそこまで詳しく知らないのですが、競技以上に芸術的なエンターテインメント性の高いショーに力を入れているイメージがあります。

 

強い選手がいるからアイスショーがあるというわけではなく、イタリアに根付いている、オペラなどの伝統文化に次いで存在する芸能の一つとしてフィギュアスケー

トが捉えられているように感じます。

 

 

では現在の日本のフィギュアスケート界はどのように見ていますか?

 

日本のスケートは、競技力の向上によって選手を取り巻く環境も変化してきていますので、選手たちがより活躍できるような状況にあるということを嬉しく思います。

 

 

夢は家族とイタリア旅行へ。荒川静香さんインタビュー(2/2)

 

 

 

インタビュー・テキスト:小林真子

https://www.blog.amicamako.com/

PROFILE
荒川静香 _ Shizuka Arakawa

1981年、東京都生まれ。小学校入学後、本格的にフィギュアスケートに取り組む。94年、初の国際大会出場。94~96年、全日本ジュニアフィギュア選手権で3連覇、世界ジュニア3大会連続で出場。97年、シニアへと移行。98年、長野五輪へ出場。全日本選手権で2連覇を果たす。2003年、ユニバーシアード、冬季アジア大会にて優勝。2004年3月、早稲田大学卒業。同時期、ドルトムントで行われた世界選手権で日本人3人目となるワールドチャンピオンを獲得。トリノ五輪では、アジア人としてフィギュアスケート女子シングル初の金メダルを獲得。2006年5月にプロ宣言。本人プロデュースのアイスショー「フレンズオンアイス」、国内外のアイスショーを中心に活動。また、2013年に入籍、2014年に第一子を出産。現在は育児と並行して日本スケート連盟副会長を務めるほか、テレビ、イベント、スケート解説、キャスターを務めるなどさまざまな分野にも精力的に挑戦している。

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