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FOOD

時間帯で変わる、イタリアンバールの楽しみ方|阿部バリスタのコーヒータイムズ

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イタリアのバールには、時間帯によるさまざまな顔があります。

 

 

バールの朝

 

朝は非常に活気のある時間帯。イタリア人は自宅でしっかりと朝食を取る習慣が日本人ほど無いので、バールへ足を運び食事を取るのが一般的です。

 

クロワッサンやブリオッシュなどの甘いパンを食べながらカプチーノやスプレムータ(=フレッシュジュース)を飲む。それ以上に、バンコでエスプレッソを引っ掛けるように飲む人が圧倒的に多いというのが実情です。

 

ピークタイムになると4連のマシンがフル稼働。バリスタが手際よく8杯ずつエスプレッソを抽出しても、バンコにこれ以上人が立てないくらい賑わっているので、提供が追いつかなくなってしまうことも……。どんなに流行っている日本のカフェでも、この状況は見られないと思います。

 

 

バールの昼のランチタイム

 

ランチメニューは、パニーノやサラダ、お惣菜パン、甘い菓子パン、切り売りピッツァ、コロッケ、ドルチェなど軽食が一般的です。日本のショップのようにパスタはまずありません。

 

バールは満腹食堂ではなく、軽く済ませたい人などが気軽に利用するお店なのです。しっかり食事を取りたい人はピッツェリアやトラットリアへ行きます。イタリア人は「食べたいものを、食べたいお店で」と、お店の使い分けがしっかりと根付いているのです。

 

 

バールの午後のカフェタイム

 

お昼過ぎにはカフェやドルチェなどが中心的メニューとなり、どこの国でもあるコーヒーショップや喫茶店の雰囲気と同様です。中心都市や繁華街、観光地などは通常営業をしていますが、南イタリアや地方都市では「シエスタ」の習慣が残っている地域もあり、この時間帯はCLOSEとなります。

 

 

バールの夕方「アペリティーヴォ」

 

この時間帯こそがバールの最も華やかな時間帯になります。最近では日本でも「アペリティフ」「アペリティーヴォ」「アペする」などの言葉を耳にしますが、16時30分以降から次々とバールに人が立ち寄り、ビールや軽めのカクテルなど、アルコールを口にします。

仕事帰り、ディナー前、映画を観に行く前、デートの待合せ場所など、シチュエーションはさまざま。

 

そして何よりも魅力的なのはバンコの上に軽いおつまみが並びだし、ドリンクを注文したら、それらは全て無料。軽くつまんで軽く飲んで、ちょっと楽しい気分になってから次の場所へ移るんです。

 

この時間を「ハッピーアワー」と掲げて営業しているバールが多いです。

 

 

バールの夜「ディジェスティーヴォ」

 

食事をレストランで済ませた後にもう一杯何か飲みたいとき、娯楽の後や就寝の前に1日の締めをということで深い時間にバールを訪れます。

 

この時間帯はディジェスティーヴォ(食後酒)ということで、ハードリカーをショットグラスでキュッと飲み、カフェにリキュールを少し垂らした「カフェ・コレット」を1杯。胃袋が閉じることで1日の終わりを告げる。なんとも粋なスタイルです。

 

時間と場所の使い分けがとても上手なイタリア。日本でもこのような習慣が根付いたら素敵ですよね。

PROFILE
阿部圭介 _ Keisuke Abe

2000年にバリスタの魅力を知り、イタリア系カフェやレストランで修業を積んだ後、2014年、広尾に〈ピエトレ・プレツィオーゼ〉をオープン。

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